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BIWAKO Outdoor Sports Center(仮称)設立に向け前進

  • 野性の森『仲間づくりプログラム』

BIWAKO Outdoor Sport Center委員:黒澤毅、橋本和俊、水津真委

眼下には日本一を誇る琵琶湖、背後には1000m級の山々が連なる比良山系に囲まれた本学の特色を活かし、2023年4月に「BIWAKO Outdoor Sport Center(仮称:以下BOSC)」を設立します。

BOSCのミッションは、3つあります。1つ目は学生支援事業の展開です。これまで授業として実施していた野外プログラムに加え、公開講座としてより多く自然に触れる機会を創出します。具体的には、スクーバ・ダイビング講習を開催し、一人ではなかなか踏み込めなかったライセンス取得講座を開催するなど、アウトドアスポーツ関連の資格取得支援をはじめます。また、地域貢献事業における指導者として従事するための本学独自の指導者養成事業を展開するなど、学生が学内だけでなく広く積極的に学外の方々と触れ合う場、指導者としての資質・能力を向上させるための実践的活動の場など、学生が活躍する場を増やします。

2つ目は、地域貢献事業の展開です。これまでにも本学では多くの地域貢献事業を実施してきましたが、自然環境を活用した地域向け事業の充実を図ります。大学周辺の地域住民をはじめ、滋賀県内外の野外スポーツに対するニーズに合わせたプログラムを提供します。地域自治体や地域企業と連携した野外スポーツプログラムの提案や活動機会の充実も図ります。大学周辺の豊かな自然環境を活用しながら、地域の健康増進のサポートプログラムや地域の活性化を目指す中で、BOSCが本学学生と地域住民の方々とをつなげる役目を果たし、より良いコミュニティを創っていきます。
3つ目はチームビルディング事業の本格化です。本学大学施設の一つに、「野性の森」という研修施設があります。ここでの研修は、一人では達成できない課題に対して、チームで試行錯誤を繰り返しながら達成し、またそのプロセスをふりかえり、気づきや学びを創出する目的で実施します。競技力や組織力の強化・向上を目指すプロスポーツチームや一般企業に至るまで、幅広い方々を対象に活用されてきましたが、今後はBOSC設立を受けて、より一層の充実を図っていきます。

これらの3つのミッションに共通することとして、事業の活動やプログラムの効果を明らかにするための、調査・研究も行います。BOSCを利用した方々の目的に応じた効果検証を行い、それらのエビデンスを広く公表・発信します。

自然の中での活動を通して、人が成長する、地域や企業が元気になる、そんなサポートができる取り組みをしていきます。BOSCに関わる全ての人々が豊かな生活を送ることができるようになることがBOSCの願いです。
(野外・レクリエーションスポーツコース教授 黒澤毅)