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卒業生 丸尾知司選手 世界陸上競歩日本代表に決定

2017.05.08

ニュースリリース

大学から

  • 本学卒業生で愛知製鋼株式会社陸上競技部所属の丸尾知司(まるお・さとし)選手が、2017年8月にロンドンで行われる第16回世界陸上選手権大会男子50km競歩の日本代表に選出されました。代表最終選考会を兼ねて行われた「第101回日本陸上競技選手権大会50km競歩」にて3時間49分17秒で2位に入賞。選考の結果、8月にロンドンで行われる世界陸上選手権へ出場することが決定しました。
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  • 丸尾選手は2014年に本学を卒業。在学中はコーチングコースに所属し、渋谷俊浩教授(陸上競技部部長)の下でコーチング論を学びながら競技力アップに励み、西日本対抗選手権大会10000m競歩で優勝するなど活躍。「私の目標はコースで学んだことを武器に十分な力をつけ、大学卒業後も実業団選手として陸上競技を続け、実績を残したい。」と、力強い目標を掲げていました。
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  • 4月29日(土)には、代表選出後初めて母校である本学を訪れ、大学・クラブ関係者、陸上競技部の後輩へ喜びを報告。
  • 部員と共に汗を流した丸尾選手に、今後の意気込みを伺いました。
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  • 写真上:丸尾選手(中央)と陸上競技部 写真下:関西インカレを控えた後輩にエールを送る丸尾選手
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  • <<丸尾選手へのインタビュー>>
  • 選考レースについて
  • Q.代表選出おめでとうございます。輪島でのレースで代表に選出された訳ですが、改めてレースの展開を教えてください。ご自身では納得のできるレースでしたか?
  • A.35km以降ペースが落ちているので、課題の残るレースになりました。結果的には代表という形になり良かったのですが、まだまだ力不足を感じています。
  • Q.レースの前は、調子の良さ、みたいなものはあったのですか?
  • A.近年怪我がなく、練習を全て継続できました。それがよかったのだと思います。
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  • 大学について
  • Q.久しぶりの母校訪問ですがいかがですか?
  • A.このアットホームな雰囲気が好きです。
  • Q.びわこ成蹊スポーツ大学の魅力は?
  • A.他の競技の先生に関わることができるのがいいと思います。在学中、熱い先生方から様々な刺激をもらいました。
  • Q.びわこ成蹊スポーツ大学に入学するきっかけは?
  • A.自分は、人に言われて行動するのではなく、何事でも自分で考えて行動することが好きで、進路の時も自分で納得できるかが重要でした。びわこ成蹊スポーツ大学を進路先で考えた時、競歩の先輩がいたこと、自分のペースで競技に取り組める環境があったので進学先に選びました。渋谷先生に入学前にお会いし、足のことなどを初めから気にしてくださったので、すごく大事にしてもらえそうだな、と思ったのも理由の一つです(笑)。ガチガチに競技をすることが、あまり好きではなかったこともあります。関東からの推薦もいくつかあったのですが、関西に残って続けたいと考え進学しました。
  • Q.大学時代はどのようなことを目標に練習をしていたのですか?
  • A.日本インカレの最高順位が6位だったのですが、ベスト3に入りたいと思いながら競技をしていました。あとは、副キャプテンをしていたこともあり、クラブの中で目標となる選手になれるよう意識していました。また、高校の先生に恩返しがしたいという気持ちが大きかったです。在学中に日本代表になれれば良かったのですが。
  • Q.大学時代の練習メニューについて聞かせてください。
  • A.メニューはコーチと相談しながら考えていました。1日で30Km歩くような練習も取り入れました。たくさん歩いた、というのが印象です(笑)。簡単な練習のときは湖岸沿いを歩いたりもしますが、自分を追い込むような練習のときはトラックを使います。ずーっと、ずーっと歩きます。多い時は50周くらい。ただ、歩いて距離を重ねればいいというものではなくて、目標に対して必要な練習というものがあります。現在は心拍数や乳酸値を計って、自分に適切な強度で、かつ疲れをためないようなトレーニングを取り入れています。瀬戸際を攻めていくようなトレーニングです。練習しているのに結果が出ないという選手の多くが(練習の)やりすぎであったり、やらなさすぎであったり・・・。ちょうど良いところというのは自分ではわからない。それさえわかれば、誰でも結果がでると思います。
  • Q.理論に基づいた練習ということですね?
  • A.その通りです。いつも渋谷先生がおっしゃっている通りなのです。そこに気づくか気づけないかが大きなポイントです。
  • Q.渋谷先生から、丸尾選手の歩形は綺麗との話を伺いました。疲れても乱れにくいと。自身はどのように感じていますか?
  • A.競歩は体のバランスが重要になってきます。高校1・2年生で体幹トレーニングなどに取り組んだおかげだと思います。高校生の時の土台が、今のフォームにつながっていると思います。
  • Q.大学時代の4年間で得たものは何ですか?
  • A.仲間の大切さだと思います。4年生の関西インカレが印象に残っています。3年生までは自分が部を引っ張ってきたのですが、自分の成績が悪くて2部に落ちそうになりました。しかし、チームが一丸となって55点をとりました。この記録はびわこ成蹊スポーツ大学の最高記録のはずです。仲間の大切さを改めて認識しました。
  • Q.陸上競技部が数週間後に試合を控えています。後輩へアドバイスをお願いします。
  • A.常に目的を理解して練習するように意識して欲しいです。言われたことを自身が納得しているか、していないかがすごく大切です。理解していなければ絶対に身にならない。「この練習メニューをやれ」と言われて「やりたくない」と思っていたら絶対に強くなりません。疑いながら練習していては駄目です。生産性はありません。競技力を高めるには、意識を変えるように心がけてみてください。
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  • 今後について
  • Q.始めての世界選手権ですが、今、どのような心境ですか?
  • A.とりあえず、準備をしっかりしたいです。出場することができなかった選手がたくさんいるので、その人たちが納得するようなレースをしたい。それが結果につながると思います。
  • Q.目指す順位はありますか?
  • A.8位入賞を見据えていますが、意識しないようにしています。
  • Q.競歩はリオでも結果が出て、日本では強化をしている種目でありますが、日本と世界とのレベルの差は?
  • A.私は日本が最強だと思っています。日本の競歩合宿は、ぜひ一度見て欲しいです。本当に充実しています。スタッフが選手のことを考えてくれていて素晴らしいです。手厚いサポートで良い準備ができるのではないかとワクワクしています。
  • Q.8月のロンドンまでの予定は?
  • A.6月に志賀高原(長野県)で、7月は北海道で合宿を行い8月1日に出国の予定です。
  • Q.本番までの主な課題や練習内容は?
  • A.距離を伸ばすこともありますが、フォームの改善があります。フォームが崩れるとスピードに乗れなくなります。細かい点を修正し、少し強度の高い練習をして体を細胞から変えていきたい。
  • Q.まだまだ完成形ではない?
  • A.まだまだです。改善できれば、タイムはまだ伸びると思います。
  • Q.2020年には東京オリンピックが開催されます。イメージされていますか?
  • A.社会人になった時から出場したいとは思っていましたが、今回、日本代表になってよりイメージが強くなりました。練習を重ね、経験を積み、しっかり代表枠を勝ち取りたい。そして、メダルを狙いたいと思っています。
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  • 将来の夢をしっかりと見据え、見事、今回の日本代表選出枠を勝ち取った丸尾選手。
  • 8月のロンドン、そして2020年の東京オリンピックへ・・・着実に「歩み」を進めていく丸尾選手に期待が高まります。
  • 競歩パートのメンバーと