本学の女子ハンドボール部が北海道・函館で開催された全日本学生ハンドボール選手権大会(インカレ)に初出場、初勝利を飾った。
昨年1部リーグに昇格したばかりの創部5年目。チームを引っ張った主将の竹田鈴選手(4年次生)は「初めての出場で不安はありましたが、自分たちのペースでプレーできました。とにかく勝てて良かった」と、インカレ初勝利を振り返った。
和歌山県出身の竹田選手が本学のハンドボール部に入学したのは、女子ハンドボール部が創部2年目を迎えた年だった。中学のときに全国大会出場を果たした実績を評価され、高校はハンドボールの強豪校に進んだが、出場機会を得られなかった。池本聡監督に誘われ、「自分が生きていける、埋もれない場所へ行きたい」と決意し、本学に入学した。
だが、本学でもすぐに結果は出なかった。池本監督の厳しい指導に必死についていっても結果につながらず、「自分はいったい何をしに来たんだろう」と思うこともあった。主将として迎えた最終年次も、春リーグは中心選手の怪我もあって「チームにまとまりがなかった」状態のまま、1勝しかできなかった。
「正直、インカレ出場は厳しいと思うこともありました。でも、私たちの年代にとって最後になる秋リーグは絶対に逃がせない。その思いは、そんな弱気よりも何倍も強かった。チーム全体が周囲に気を遣わず、本音でコミュニケーションがとれるようになりました」
インカレ出場を決めたのは、本学でのホームゲームだった。記念撮影のあと、チーム全員で「はこだて~」と声をあわせて喜んだ。迎えたインカレ本番。初戦の東北福祉大戦で初勝利を歴史に刻んだ。続く関東1位の筑波大戦には敗れたが、竹田選手は「4年間憧れ続けてきた舞台は、思っていた以上に楽しかった。勝つことも負けることも知ったし、いろんな経験ができたインカレでした」と振り返る。函館では苦楽をともにした同期の5人でレンタカーを借りて函館の夜景を見に行ったという。
春から教育現場に身を置く竹田選手は「新チームはインカレで2勝、3勝と勝ち上がる力をつけて欲しい。部員数は多くないけど、協力して頑張れば必ずいい結果につながると信じています」と、後輩たちに熱いエールを送った。
(文責・渡邊大陽)
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