BIWAKO SEIKEI TOPICS

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  • 2023年度 第18回スポーツ学部・第11回大学院スポーツ学研究科 学位記授与式

2023年度 第18回スポーツ学部・第11回大学院スポーツ学研究科 学位記授与式

2024.03.20

イベント

大学から,学生生活

  • 3月20日、びわこ成蹊スポーツ大学第18回スポーツ学部・第11回大学院スポーツ学研究科学位記授与式を、大津市のびわ湖ホールにて行い、卒業生と修了生が夢と希望を抱き、新たな道への第一歩を歩み始めました。
  • ‣学位記授与
  • 学部生代表 大原 さくらさん (学校スポーツ教育コース)
  • 修了生代表 神原 宏紀さん(スポーツ学研究科)
  • 大河正明学長 式辞
  • 4年前の春、世界的に新型コロナウイルス感染症がまん延しました。新たな感染症の流行に世界は怯え、その対策として「三密回避」「ステイホーム」といった言葉がメディアを通して発信され、大学をはじめとした教育機関は休校措置が発動される事態となりました。そして2020年4月、皆さんの入学式は中止、続いて本学での最初の学びをスタートさせるフレッシュマンキャンプも取り止めになるなど、自宅待機やオンライン授業を余儀なくされることとなったのです。当然ながらクラブ活動も存分にはできない状況が続き、大学祭は開催ができず、本当に残念な思いをされたことでしょう。またその間、友達との思い出作りが十分にはできなかったかも知れません。
  • 以来4年が経過、徐々に日常生活を取り戻し、漸く本来の大学生活が戻ってきました。そうした中、本日はご家族の皆さまのご列席をいただくことができました他、ご来賓の方々のご臨席も賜わり、また教職員各位のご参列を得て2023年度の学位記授与式を挙行できますこと、誠に大きな喜びであります。
  • 卒業される皆さんが入学される前年、国際的スポーツイベントであるラグビーワールドカップ(RWC)2019が、日本代表チームの活躍もあり、多くの人びとに感動と興奮を与えました。そして、いよいよ翌2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されるという期待が集まっていたことを思い出します。
  • まさにスポーツに注目が集まり、「する」「みる」「ささえる」といったスポーツの価値があらためて認識される筈でありました。しかし、先ほど述べた新型コロナウイルス感染症の感染拡大により世の中は一変してしまったのです。スポーツ学を学ぶ皆さんや我々教職員にとっても苦しい時期であったと思います。しかし、考えてみてください。人生にはこうした予期せぬピンチはつきものです。それをタフなメンタルで乗り越えられるかどうかが人間力なのではないでしょうか。スポーツ学を通した学びは、きっと皆さんを心身ともに大きく成長させたと確信しています。
  • 私は学長に就任して以来、皆さんの先輩たちが就職する多くの企業や高校などを訪問してきました。就職先企業でよく言われるお褒めの言葉があります。「協調性・共感性に優れ、何事にも一生懸命チャレンジする」「体力と気力があり正義感に溢れている」といったお言葉です。これは一般教養科目・専門科目は勿論のこと、皆さんが「野外の三大実習」や「クラブ活動」に、真摯に取り組まれた成果ではないかと思います。びわスポキッズプログラムの一環として、研修を積んだキッズリーダーが幼稚園・保育園・こども園を巡回指導し、また、びわスポキッズフェスティバルを滋賀県内各市で開催するなど、地域に寄り添うスポーツ大学として、その活動は自治体から高い評価を受けています。比良里山クラブの赤シソ事業は高齢化が進む中、力作業をする担い手が不足しているのですが、硬式野球部・男子サッカー部・女子バレーボール部の皆さんが進んで手伝ってくれいることに、地元の方は大変感謝をされています。4年間の学びの集大成としての「卒業研究」をやり遂げました。このことは、これから社会人生活を送るうえでも、「苦労しても一つのことを成し遂げる」といった面で大きな自信となるでしょう。また、大学院を修了した皆さんの研究論文は社会に貢献し、高く評価をされるものです。
  • さて、皆さんは本日、本学を卒業され、4月から社会人として羽ばたかれます。そこで、人生そして社会人の先輩として、私から皆さんに、はなむけの言葉を送ります。これからの時代は、今まで以上に変化の早い時代となるでしょう。今までこうだったからこの先も今までどおりと、決して考えないことが大切です。世の中が「前後左右」「東西南北」どちらに向かっているのか、常に先を読んで行動することが求められます。先を読む力はスポーツの競技力に通ずるものです。20年30年くらい前に、私には今のITや通信の技術革新を想像できませんでした。この技術革新により、世界がより近くなりグローバルに生きていく必要性が高まるとともに、今後変化のスピードが格段に増していくことでしょう。是非、スポーツで鍛えた先を読む力、最後まで諦めない粘り強い気持ちを持ち続けてください。少しずつ、ほんの少しずつでも良いので、ズーっと頑張る、それが人生です。その頑張りは、角度にしたらたったの1度かも知れませんが、20年後30年後には大きな違いとなります。楽で楽しいことだけでは成長できません。スポーツをはじめ、何か一つのことを継続してやり続ける、辛くても逃げずに立ち向かう力こそ、社会が求めている力なのです。
  • 皆さんは今日からびわこ成蹊スポーツ大学の卒業18期生、そして大学院修了11期生として巣立っていきます。最後に、どうか、びわこ成蹊スポーツ大学の卒業生・修了生であることに誇りと自信をもって、一層の努力を重ね、大きく成長してください。
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  • ‣記念品贈呈
  • 学校法人大阪成蹊学園からの記念品授与/有本 吏里さん(コーチングコース)
  • 大阪成蹊学園蹊友会からの記念品授与/石塚 慎平さん(野外・レクリエーションスポーツコース)
  • びわこ成蹊スポーツ大学教育振興会からの記念品授与/橋本 真修さん(スポーツビジネスコース)
  • ‣卒業生・修了生代表謝辞
  • 卒業生代表 小谷 陸さん (健康・トレーニング科学コース)
  •  季節外れの暖かさもあった比良の暖冬も春へと向かうこの良き日、私たちはびわこ成蹊スポーツ大学を卒業し、新たな一歩を踏み出そうとしています。私たちの旅立ちの日にあたり、本日はこのような盛大なる式典を催していただき、誠にありがとうございます。また、お忙しい中、ご臨席賜りましたご来賓の皆様、学長をはじめ教職員の皆様方に、卒業生一同、心よりお礼申し上げます。
  •  私たちは、コロナウイルスの影響により、入学式のない入学で大学生活への一歩を踏み出しました。準備したスーツに身を通すことなく、今と同じこの場所に立つこともできませんでした。多くの時間を遠隔で過ごし、制限がある中での大学生活に不安やつまらなさを抱えた日々もありましたが、特にこの一年は、本来あるべきだった大学生活を送ることができ、一番楽しかったと思える年になりました。そんな大学生活も、今思うとあっという間で、様々な経験ができた4年間でした。
  •  大学では、スポーツ学部生として、スポーツに関する学びを深めてきました。その多くは遠隔授業で、ここにいる卒業生と顔を合わすことなく授業が進む日々でした。自主性が求められる中、身が入らないことも多々ありました。その中でも実技はほとんど対面で取り組むことができ、スポーツ学生らしい学びを始めることができました。学生だけでなく、先生方も不安や対策に悩まされたと思いますが、その尽力があったからこそ様々な分野の学びを通すことができました。
  •  ようやく授業も本来の形に戻った4年目、私たちは卒業研究という大きな壁に直面しました。研究を進めるにあたって、計画、実験、データ算出、そして本文と追い込まれる毎日を過ごしました。もっと早い段階から取り組むべきだったと後悔した自分もいました。それでも、同じゼミ生と取り組む日々が楽しいと思える部分もありました。ずっと遠隔で過ごしてきたからこそ、仲間とともに何かに取り組むということがどれだけ大切で自分のためになるかと改めて実感しました。当たり前だったことが制限された環境で過ごしてきたからこそ、その環境があることに有難さを感じることができ、一生忘れることのない日々となりました。
  •  私は4年間陸上競技部に所属し、全日本インカレ出場を目指して活動しました。高校でインターハイすら立てなかった私が、関西インカレの代表選手に選出していただいたり、県選手権で入賞するなど多くの経験をさせていただきました。全日本インカレ出場は叶いませんでしたが、苦楽を共にした仲間がいたからこそ、最後までやり切ることができました。私事ながら、社会人という新たなカテゴリーで競技を続けます。学業との両立とはまた違った難しさがありますが、一人で抱え込まず、周りに頼りながら両立し、日本トップ選手になれるよう全力を尽くします。
  •  私から一つ、卒業生へ伝えたいことがあります。それは、ここまで育ててくださったご家族の方に「ありがとう」と伝えてください。私自身、感謝ができず反抗してしまった過去を今でも悔やんでいます。でもそれがあったからこそ、今があると思っています。「行動起こさず後悔より起こして後悔」。これは私が肝に銘じていることです。行動を起こさずに後悔するくらいなら、起こしてから後悔する方が自分のためになり、その行動は決して無駄にはならないということです。「ありがとう」という行動をぜひ起こしてください。
  •  最後になりますが、学生生活において、未熟な私たちを多岐にわたってご指導くださいました先生方、また様々な場面で学校生活を支えてくださった職員の皆様、大学卒業を迎えた今日まで支えてくれた家族に対し、この場をお借りして、心から感謝を申し上げます。そして、びわこ成蹊スポーツ大学の一層の発展をお祈りするとともに、諸先生方の益々のご健康とご活躍を祈願いたしまして、謝辞とさせて頂きます。
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  • 修了生代表 上田 幸歩さん(スポーツ学研究科)
  •  桜の蕾も膨らみ、吹く風にも少しずつ春の息吹を感じる今日のこの良き日、私たち修了生のために盛大な学位授与式を挙行していただきますこと、誠にありがとうございます。
  •  本日、ご臨席を賜りましたご来賓の皆さまをはじめ、大学の教職員の皆さま方には、修了生一同、心より厚く御礼申し上げます。
  •  今、大学院の入学式がまるで昨日のことであったかのように感じています。琵琶湖や比良山系の雄大な景色に囲まれながら学生生活を送った濃密な時間を振り返り、関わってくださった皆様に感謝の辞を述べさせていただきます。
  •  私にとって、大学院での学びへの挑戦は、スポーツ栄養学に関する知識を高めたいという長年の夢でありました。社会人としての歩みをいったん止め、その夢の実現に向かって学生として学び直しを行うことは、とても大きな決断でありました。ここ大学院での時間は瞬く間であり、毎日がとても新鮮で、自分が想像した以上に新たな学びの連続でした。決してすべてがうまくいったとは言えません。研究に対する自分の知識量の未熟さから、とても不安に陥ることが何度もありました。
  •  しかし、多くの方々からご指導、ご支援をいただき、今この場に立たせて頂いていると思います。先生方からの惜しみないご指導一つ一つが、新しい知見に触れる新鮮な機会でありました。大学職員の皆様には集中して取り組める環境を整えていただき、学ぶ楽しさに満ちたかけがえのない時間を過ごさせていただきました。また、共に切磋琢磨した院生の仲間たちの存在に大きく励まされ勇気づけられました。そして、いつも近くで見守り、応援してくれた家族。こうした多くの人との繋がりが、自分の問いに対する答えを追求していく課程において、最後まで諦めずにやり遂げる力になったのだと感じています。心より感謝の気持ちでいっぱいです。
  •  この修士課程の2年間で、研究者、そして管理栄養士として活躍できる世界が一気に広がったことを実感しています。これからも常に初心を忘れず、ご指導、ご支援を賜りました先生方をはじめ、この学びを授けてくださった多くの方々に恩返しができるよう、スポーツ業界を担っていく人材となる夢に向かって「学び続ける」ことをお誓いし、励んでまいります。
  •  最後になりましたが、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様、学長先生をはじめ、教職員の皆様のご健勝とご多幸、並びにびわこ成蹊スポーツ大学の更なる発展を祈念し、修了生の謝辞と致します。
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  • 卒業生と修了生の言葉や自信にあふれた表情からは、様々なことを乗り越えてきたからこそ滲み出るたくましさが感じられました。
  • 楽しいことも苦しいことも互いに協力し、関係を深めた大学で出会った仲間は生涯の財産です。
  • それぞれの道を歩んでいても、互いに切磋琢磨し続けていられるような関係であるように、そして、びわスポ大卒業生としての誇りを持って、社会に出てからも活躍されることを期待しています。
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