『夢・希望・感動』スポーツの力で地域社会に貢献したい
「感謝の気持ちを持ちながら、サッカーを通していろんな人に感動を与えたい」— 。本学の客員教授に就任したの森島寛晃社長(株式会社セレッソ大阪)は7月15日、本学での特別講義で学生たちにそんな思いを伝えてくれた。
森島社長は1991年ヤンマーディーゼルサッカー部(現セレッソ大阪)に入団して以来、チームの中心選手として活躍、2008年に現役を引退するまで日本リーグ時代を含めて通算455試合に出場、140得点をあげた。日本代表でも活躍し、2002年日韓ワールドカップの対チュニジア戦で日本の決勝トーナメント進出を決めた得点シーンは、多くのサッカーファンの記憶に残っている。
現役引退後もアンバサダーとして広報活動を中心にセレッソ大阪と関わり続け、2018年12月から現在の肩書を背負うことになった森島社長は「それまではセレッソ大阪という会社の仕組みがよく分からなかった。社長になって初めて、試合が開催されるまでに多くの人が関わっていること、彼らのおかげで、プレイヤーがピッチで輝けていることを知った」と振り返ったあと、「それ以前はクラブの全員が理念や方針について理解していなかった。社員は日々の業務を、選手は日々のトレーニングを、チーム全体が同じ方向を向けるようにまとめなおした」と、自らがトップに立ってから取り組んだ改革についてスライドを使いながら説明。
コロナ禍と向き合う経験から、サポーターの重要性を感じることができた
さらに、コロナ禍と向き合った経験について「サッカーは我々だけでは成り立たない。スタジアムに来てくれるサポーターたちの声援を受けることが、選手のあと一歩の頑張りやビックプレーにつながっていく。サポーターの重要性を感じることができた」とも言及した。セレッソ大阪は2021年4月に「ヨドコウ桜スタジアム」を完成させており、地域のための都市型スタジアムとして、入学式などの式典、各種セミナーやパーティなどにも有効活用する「多機能型スタジアム」を目指すという。
最後までセレッソの魅力や未来像について熱心に言葉を紡いでくれた森島社長。「夢・希望・感動」をキーワードに、スポーツ文化の振興と地域社会の発展というミッションに向けてクラブが一体となって進んでいく姿をこれからも追いかけていきたい。
(文責・奥本康貴)
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