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《報告》水資源・環境学会賞を受賞 西野麻知子教授

2018.06.04

ニュースリリース

教育・研究

本学の西野麻知子特別招聘教授が、水資源・環境学会の「水資源・環境学会賞」を受賞いたしました。

昨年秋に発行された著書「琵琶湖岸からのメッセージ ~保全・再生の視点~」が学術上の成果とともに、実践にも寄与する知見をまとめた功績等が称えられ表彰に至りました。

西野教授は予てより、保全生物学(陸水生物)を専門分野とし、在来魚の繁殖環境修復実験や地域住民参画による生物多様性調査のあり方について研究を進めています。

本著書は、湖岸環境の現状と変遷を社会科学、地理学、生物学の観点から論じられたものです。滋賀県では平成29年に「琵琶湖保全再生施策に関する計画」が策定され、今後の琵琶湖岸の保全・管理・再生に向けた取り組みを考えるにあたり、参考となる一冊になりそうです。

受賞された西野教授からは「本書では、過去百年あまりの琵琶湖研究をひもとき、新しいデータを加えることで湖の地形やそこに棲む様々な生物群について、琵琶湖本来の姿、すなわち本来の琵琶湖はどのような湖であったかを明らかにしようとしました。そのうえで、本来の琵琶湖を取り戻すには、どのような視点で取り組むべきかを明らかにした本です。琵琶湖に関心のある多くの方々に、是非手に取っていただければと思います。」と受賞の喜びを述べられました。

今後の西野教授の研究活動や琵琶湖の生態の変化に注目です。