2022年度　第17回スポーツ学部・第10回大学院スポーツ学研究科　学位記授与式

2023.03.24

イベント

大学から

3月23日、びわこ成蹊スポーツ大学第17回スポーツ学部・第10回大学院スポーツ学研究科学位記授与式を、大津市のびわ湖ホールにて行い、卒業生と修了生が夢と希望を抱き、新たな道への第一歩を歩み始めました。

‣学位記授与
学部生代表　安田　將展さん（学校スポーツコース）
修了生代表　富原　拓真さん（スポーツ学研究科）

‣大河正明学長　式辞
卒業生の皆さんは4年前、そして修了生の皆さんは2年前に、希望に胸をふくらませてびわこ成蹊スポーツ大学に入学されました。3・4年前の日本の状況を思い出しますと、国際的スポーツイベントであるラグビーワールドカップ（RWC）2019が、日本代表チームの活躍もあり、多くの人びとに感動と興奮を与えました。そして、いよいよ翌2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されるという期待が集まっていたことを思い出します。まさにスポーツに注目が集まり、「する」「みる」「ささえる」といったスポーツの価値があらためて認識される筈でありました。しかし、３年前に始まった新型コロナウイルス感染症の感染拡大により世の中は一変してしまいました。
この感染症の影響で、オンラインでの授業が行われ、クラブ活動の中断、大学祭の中止を余儀なくされました。その間、友達との思い出作りが十分にはできなかったかも知れません。私は、一昨年10月に前学長からバトンを受け取り学長に就任いたしました。その時の強い思いは、「授業を止めるな」「クラブ活動を止めるな」ということでした。そうして何とか対面授業やクラブ活動を維持するとともに、昨年10月には大学祭を3年振りに開催することもできました。
さて、皆さんは本日、本学を卒業され、4月から社会人として羽ばたかれます。そこで、人生そして社会人の先輩として、私から皆さんに、はなむけの言葉を送ります。これからの時代は、今まで以上に変化の早い時代となるでしょう。今までこうだったからこの先も今までどおりと、決して考えないことが大切です。世の中が「前後左右」「東西南北」どちらに向かっているのか、常に先を読んで行動することが求められます。先を読む力はスポーツの競技力に通ずるものです。20年30年くらい前に、私には今のITや通信の技術革新を想像できませんでした。この技術革新により、世界がより近くなりグローバルに生きていく必要性が高まるとともに、今後変化のスピードが格段に増していくことでしょう。是非、スポーツで鍛えた先を読む力、最後まで諦めない粘り強い気持ちを持ち続けてください。少しずつ、ほんの少しずつでも良いので、ズーっと頑張る、それが人生です。その頑張りは、角度にしたらたったの1度かも知れませんが、20年後30年後には大きな違いとなります。楽で楽しいことだけでは成長できません。スポーツをはじめ、何か一つのことを継続してやり続ける、辛くても逃げずに立ち向かう力こそ、社会が求めている力なのです。
皆さんは今日からびわこ成蹊スポーツ大学の卒業17期生、そして大学院修了10期生として巣立っていきます。最後に、どうか、びわこ成蹊スポーツ大学の卒業生・修了生であることに誇りと自信をもって、一層の努力を重ね、大きく成長してください。
‣学生表彰
学業成績優秀　学長特別賞／安田　將展さん（学校スポーツコース）
学業成績優秀　学長賞／重松　咲良さん（地域スポーツコース）
卒業論文優秀者　学長特別賞／藤岡　峻さん（スポーツビジネスコース）
卒業論文優秀者　優秀賞／重松　咲良さん（地域スポーツコース）
卒業論文優秀者　優良賞／鵜野田　准輝さん（コーチングコース）
卒業論文優秀者　優良賞／下平　稜さん（学校スポーツコース）
卒業論文優秀者　優良賞／田井　誠人さん（野外スポーツコース）
卒業論文優秀者　優良賞／高田　捷馬さん（学校スポーツコース）
卒業論文優秀者　優良賞／高見　柊真さん（トレーニング・健康コース）
卒業論文優秀者　優良賞／丸山　大智さん（スポーツ情報戦略コース）
卒業論文優秀者　優良賞／森井　朝澄花さん（野外スポーツコース）
卒業論文優秀者　優良賞／山下　陽大さん（コーチングコース）
卒業論文優秀者　優良賞／吉田　輝愛蘭さん（トレーニング・健康コース）
課外活動　学長特別賞／泉　柊椰さん（サッカー部（男子））
課外活動　優秀賞／吉田　康晟さん（陸上競技部）
課外活動　優良賞／佐口　珠穂さん（テニス部）
社会活動　優秀賞／加茂　豪志さん
社会活動　優秀賞／田井　誠人さん
社会活動　優秀賞／与儀　尚汰さん
‣記念品贈呈
学校法人大阪成蹊学園からの記念品授与／藤田　啓輔さん（学校スポーツコース）
大阪成蹊学園蹊友会からの記念品授与／花谷　瑞稀さん（スポーツ情報戦略コース）
びわこ成蹊スポーツ大学教育振興会からの記念品授与／濱野　佑理さん（野外スポーツコース）

‣卒業生・修了生代表謝辞
卒業生代表　重松　咲良さん（地域スポーツコース）
4年前の春、今と同じこの場所で、私たちはびわこ成蹊スポーツ大学の一員として新たな一歩を踏み出しました。ここから始まる大学生活に大きな期待と不安を抱きながら迎えた入学式を始め、新たな友人や先生方との出会い、多くの経験を経た4年間は、長いようで短く、かけがえのない時間でした。
私たちの学びは、びわこ成蹊スポーツ大学ならでは野外スポーツ実習「フレッシュマンキャンプ」から始まりました。初めて顔を合わす仲間と共に、悪天候の中作ったご飯、支え合って成し遂げたASE活動、子どもの様にはしゃいで盛り上がったドッジビー。自分のためではなく、仲間を思って行動し過ごした自然の中での活動は、私たちの絆を深めるものになりました。
私は教師になるという夢を胸に、びわこ成蹊スポーツ大学に入学しました。3年次からは「教職コアチーム」の一員となり、同じ志を持つ仲間や、心強い先生方に支えられながら過ごした日々はとても心に残っています。4年次には中学校での教育実習、教員採用試験、小学校での教育実習、合間の時間を使って卒業研究を進める日々が続きました。精神的にも身体的にも辛く、今にも心が折れそうになることが何度もありました。そんな時、共に頑張っているゼミやコアチームの仲間、親身に支えて下さった先生方、そして自分の夢を叶えたいという強い気持ちが1番の原動力でした。こうして目標に向かって夢中になれることの素晴らしさを感じたと共に、仲間と切磋琢磨できる環境があることの有り難さを感じることができ、私にとって一生忘れることのない日々となりました。教育実習を通して感じたことは「教師」という職業の素晴らしさです。子どもと関わり、子どもと共に成長し、同じ日が来ることはない教員生活。4月からどんな日々を過ごすことになるのか楽しみで仕方ありません。大変なことや、大きな課題にぶつかることもあると思いますが、子どもたちと共に乗り越えていこうと思います。
学生生活において、未熟な私たちを多岐にわたってご指導くださいました先生方、また様々な場面で学校生活を支えてくださった職員の皆様、大学卒業を迎えた今日まで支えてくれた家族に対し、この場をお借りして、心から感謝を申し上げます。
修了生代表　伊藤　優樹さん（スポーツ学研究科）
自分自身をどう育て、いいところを伸ばしていくか自分に質問し続けた2年間でした。歩んだ道を振り返ると、すべてがうまくいったとは言えません。初心を今一度思い返すと、もっとできたはずだと、悔しい気持ちでいっぱいです。それでも、私が今ここにいられるのは、周りの方々のご指導、ご支援があってこそだと思います。私の前に壁が現れるたびに、先生方から的確なご指導を頂きました。それは時に問題解決の足掛かりになり、時に私のモチベーションに火を灯してくださいました。大学職員の皆様には様々な方面からのサポートで、集中して取り組める環境を整えていただきました。そのさりげなくも温かいサポートは、優しく背中を押してもらっているようでした。そして、院生室で切磋琢磨した院生の同期たちには、最後を一緒に乗り越えるパワーをもらいました。たくさんの周りの方々に支えられてここまで来ることができました。心より感謝申し上げます。
この選択は正解だったのかと、自問自答し思いを巡らす日々もありました。その中でもなんとか歩んできたこの道で、成長したという確かな自信があります。しかし、私の選択が正解だったのか否かは、これからの努力によって決まると思います。少しでも関わってくださった方々に恩返しができるよう、身につけた武器を発揮していきます。そして現状に満足せず、自分の可能性を信じ、精進してまいります。
卒業生と修了生の言葉や自信にあふれた表情からは、様々なことを乗り越えてきたからこそ滲み出るたくましさが感じられました。
苦楽を共に分かち合ってきた仲間は生涯の財産です。
離れていても互いに切磋琢磨し続けていられるような関係であるように、そして、びわスポ大卒業生としての誇りを持って、社会に出てからも活躍されることを期待しています。

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