教員紹介

スポーツ政策・文化コース主任/准教授

中道 莉央

Rio Nakamichi

専門分野

アダプテッド・スポーツ科学

研究テーマ 障がいのある女性は、障がい者であり、女性であるという“二重の障壁”を抱え、複合的な差別を受けていると指摘されています。障がい者に関する施策ではジェンダーの視点、女性に関する施策では障がい者の視点が抜け落ち、障がい女性が抱える問題は可視化されていない現状があり、それはスポーツ界においても同様です。このような状況の中で、障がい女性選手が抱える二重の障壁を解消する重要な資源は、当事者の体験の中にあると考えています。そこで、これまでに、主に国内外の女性車いすバスケットボール選手の競技活動(on court life)や日々の生活(off court life)で感じていることを生活観(life awareness)と捉え、これらにアプローチする調査研究に取り組んできました。また、障がいのない子どもと障がいのある子どもが同じ場でともに学ぶインクルーシブ体育の授業づくりについても関心があります。
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学生へのメッセージ

スポーツそのものの面白さは変えずに、スポーツをする人のこころとからだの状況に応じてちょっとだけルールや用具を工夫する障がい者スポーツは、既存のスポーツにはない価値や魅力を有しています。障がい者スポーツに触れることは、スポーツや人間の可能性に対する見方を広げ、生涯にわたるスポーツとのかかわりをさらに豊かなものにしてくれるはずです。障がいのある/なしにかかわらず、誰もがスポーツの楽しさを味わえるようにするためには、わたしたち一人ひとりに何ができるか――。ともに考え、ともに学びましょう。